東海第2原発 防潮堤の鉄筋増強 原電が茨城・東海村議会に対策説明

日本原子力発電が東海第2原発の防潮堤工事の施工不良について説明した東海村議会全員協議会=村役場

日本原子力発電(原電)が進める東海第2原発(茨城県東海村白方)の防潮堤工事であった施工不良問題で、原電は8日、村議会全員協議会(全協)で、施工不良の原因や対応策を説明した。今後、柱内側の鉄筋を増強するなどの対策を講じ、設計通りの強度を確保する方針という。

防潮堤は、取水口を挟む北側と南側に15.5メートル四方の穴を地下50メートル以上掘り、鉄筋コンクリートの柱2本で支える仕組み。施工不良があったのは南側の柱。6月に柱内側の作業のため掘削したところ、複数箇所でコンクリートの充塡(じゅうてん)不足があり、骨格となる鉄筋の変形も確認された。

原電担当者は全協で、コンクリート充塡不足の原因について、地面掘削からコンクリートを流し込むまでの間に土砂が一部崩れ、充塡を妨げた可能性があると説明。鉄筋の変形については、土砂の搬出機械が作業時に鉄筋に引っかかって起きた可能性があるとの分析を明らかにした。

今後の対策として、充塡不足は柱内側にコンクリートを流し込む際に補えるとした。鉄筋の変形については、柱内側に設置する鉄筋の本数を増やしたり、1本の直径を大きくしたりして柱の強度を維持する方針。

村議からは「(対策で)柱の安全性を維持できるのか」などの質問のほか、施工不良の公表が遅れたことについて「信頼関係に関わる」などの指摘があった。

原電側は、原因や対策をまとめて関係機関に説明・公表しようとしたとして「隠しているということではない」としている。

全協後は原子力問題調査特別委員会が開かれ、再稼働反対の請願を提出した市民団体が求めていた再審査を行わないと決めた。

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