左の外野手を欲するヤンキース カージナルスとのトレードを検討か

地元紙「セントルイス・ポスト=ディスパッチ」のデリック・グールド記者によると、カージナルスとヤンキースのあいだでトレード交渉が行われる可能性があるようだ。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「左打ちの外野手を2人獲得したい」と今オフの補強プランについて言及。カージナルスにはスイッチヒッターのディラン・カールソンをはじめ、外野を守れる左打ちの若手選手が複数いるため、ヤンキースが提示する交換要員次第ではトレードが成立する可能性があるとみられている。

ヤンキースは今夏のトレード期限にカールソンの獲得を狙っていることが報じられていた。現在25歳のカールソンは2016年ドラフト全体33位指名でカージナルスに入団した元トップ・プロスペクトで、2021年には打率.266、18本塁打、65打点、OPS.780をマークして新人王投票3位にランクイン。しかし、ここ2シーズンは故障の影響もあってOPSが7割に届かないなど不本意な成績に終わっている。守備面では俊足強肩を誇り、外野の3ポジションを平均以上のレベルでこなすことができる。

カールソンはスイッチヒッターだが、「左打ちの外野手」という点ではブレンダン・ドノバンとアレック・バーレソンの2人もヤンキースの補強ターゲットになり得る。現在26歳のドノバンは昨季デビューして新人王投票3位に入っただけでなく、ユーティリティ部門でゴールドグラブ賞を受賞。今季は95試合に出場して打率.284、11本塁打、34打点、OPS.787をマークした。本職は外野ではないものの、内野の全ポジションと外野の両翼を守ることができるユーティリティ・プレーヤーである。

一方、現在24歳のバーレソンは昨季マイナーAAA級で首位打者に輝いた好打の有望株である。メジャー2年目の今季は107試合に出場して打率.244、8本塁打、36打点、OPS.690を記録。まだメジャーでは実力を発揮できていないが、来季以降に成績を伸ばしていく可能性を秘めている。守備面では外野の両翼と一塁を守ることができる。

グールド記者によると、カージナルスはトレード期限の時点で、ヤンキースのブルペンの一角を担うロン・マリナチオ(今季45試合で防御率3.99)と有望株クレイトン・ビーター(今季マイナーAA級とAAA級で合計9勝7敗、防御率3.62)に興味を示していたという。カージナルスは若手外野手を安売りするつもりはないようだが、ヤンキースは今オフの補強ポイントの1つである「左打ちの外野手」の確保に向けて、どんな動きを見せるのだろうか。

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