段ボール手に捜査員が続々 競馬場の運営組合を家宅捜索 イベント発注をめぐる汚職事件で元課長を逮捕

名古屋競馬場のイベントを運営する業者の選定をめぐる汚職事件で、警察は11月9日午前、愛知県弥富市にある競馬組合の家宅捜索に入りました。

(森本琴衣記者)
「午前11時、愛知県警の捜査員が段ボールを手に愛知県競馬組合に入ります」

逮捕された愛知県競馬組合の元・総務広報課長、石黒弘喜(いしぐろ ひろき)容疑者(54)は、名古屋競馬場移転に伴うイベントの運営業務を、イベント会社の営業開発部長、石田竜規(いしだ たつのり)容疑者(33)の関係会社が受注できるよう、入札の条件や他社の情報を石田容疑者に漏らし、その見返りとして、去年4月から5月にかけて、自身が実質的に経営していた会社に341万円を振り込ませた受託収賄の疑いがもたれています。

警察は2人の認否を明らかにしていません。

賄賂として受け取った金は、石田容疑者の勤務先から石黒容疑者の会社にイベントの業務委託名目で振り込まれていました。

しかし、石黒容疑者の会社は実際にはイベントには関わっておらず、警察は賄賂であることを隠すために正当な取引を装ったとみて調べています。

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