逮捕の男ら「外出してもらえず」 カンボジア拠点の特殊詐欺

カンボジアから移送中に逮捕され、羽田空港でバスに乗る容疑者ら。フードをかぶっていた=8日午後11時23分、羽田空港

 カンボジアの首都プノンペンを拠点とした特殊詐欺事件で、詐欺などの疑いで逮捕された日本人の男25人の一部が「休みは月1回で、外には出してもらえなかった」などと供述していることが9日、埼玉県警への取材で分かった。現場の統括役がいるとみて調べている。

 県警によると、男らは「午前9時から午後7時まで働いた」「2人部屋で支給の食事はおいしくなかった」と拠点での生活状況を説明。「滞在は2、3カ月のつもりだったが、帰れなかった。捕まって正直ほっとした」と話している。

 25人は3~8月にカンボジアに入国。9月に現地捜査当局に拘束されるまで、アパートから日本にうその電話をかけていたとみられる。

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