あす(金)は全国的に雨 週末にかけて気温下がる 12日(日)の東京は師走並みの寒さ

 きょう(木)午後も日本海側を中心に晴れて、全国的に気温の高い状態が続く見込み。太平洋側も晴れ間はあるが天気は下り坂で、西日本は夜にかけて雨の降り出す所がありそうだ。あす10日(金)は全国的に雨の範囲が広がり、この雨を境に北日本から気温が大幅に下がり始める見通し。週末は寒くなる地域が多いので、体調管理や服装に注意が必要となる。

■季節を進める雨

 今夜は西日本など一部で雨が降るくらいだが、あす(金)朝までには西日本や北海道の日本海側で広く雨となる見込み。関東はあす(金)午前中は天気が持ちこたえるが、午後は傘が必要になりそうだ。なお、あす(金)明け方~夕方は、西日本や北陸、北日本で局地的に雷を伴い激しく降るおそれがある。落雷や竜巻などの激しい突風、道路の冠水などに注意が必要だ。

 あす(金)午後は次第に寒気が南下するため、北の地域ほど気温の下がり方が大きくなりそうだ。札幌は午前9時前の気温は15℃前後だが、昼前から冷たい北風に変わり、夜遅くには5℃を下回る見通し。日付が土曜日に変わるあたりで、初雪が観測されるかもしれない。そのほかの地方も日本海側を中心に、夕方以降は確実に冷えてくるので注意が必要となる。

■週末は寒い

 11日(土)は北陸から北の日本海側で荒れた天気が続き、東北北部の平地や北陸の山沿いでも雪の降る所がある見込み。全国的にこれまでより気温が下がり、東・西日本はあくまで平年並みの所が多いとはいえ、けっこう風が冷たく感じられそうだ。太平洋側は天気が回復するが、東海の一部は土曜日から、関東でも夕方以降は雲が広がる見込み。

 12日(日)は北海道の日本海側で雪が降り、本州の日本海側は雪や雨の所が多い見通し。また、東北の太平洋側や関東も湿った空気の影響で雲が広がりやすく、東京は12月上旬並みの冷えた空気に覆われそうだ。週明け(月)朝は、太平洋側でこの秋以降、初めて10℃を下回る所があるので、服装や体調管理に十分に気をつけたい。

(気象予報士・高橋和也)

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