名古屋城で除草作業員転落 市、造園会社を指名停止

 名古屋城の石垣で除草作業をしていた男性作業員(61)が約7メートル下に転落したのに救急搬送をしないなど安全管理を怠ったとして、名古屋市が、作業を受注した市内の造園会社を10月27日から2週間の指名停止処分にしていたことが9日、市への取材で分かった。男性は大腿骨骨折などの重傷を負った。

 男性は7月13日、除草のため、脚立をロープで固定するなどの準備をしていた際、足を滑らせて転落した。現場には下請け会社の監督1人と作業員2人がいたが、約2時間搬送されなかった。

 市は匿名の通報で9月に事故を把握。元請け業者が責任を持ち安全管理をするとともに、事故報告を早期に行うよう口頭で指導した。

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