「売春の捜査だった」不同意性交容疑で逮捕の警視正(58)を送検 岡山県警から出向 捜査に関わらない“指導部長” 広島

警察官であることを伝え、女性に性的暴行をしたとして、逮捕された警視正の男が「売春行為を取り締まる捜査だった」という内容の供述をしていることが捜査関係者への取材で分かりました。

不同意性交の疑いなどで9日送検されたのは、中国四国管区警察局の警視正・岩本幸一容疑者です。

警察によりますと岩本容疑者は、ことし9月、広島市のホテルで20代の女性に性的暴行を加え、先月には女性を待ち伏せして電話番号を聞き出した疑いがもたれています。

警察の調べに岩本容疑者は、「女性と会ったことは間違いないが、性的暴行や強要はしていない」と、容疑を否認しているということです。

捜査関係者によりますと、岩本容疑者は岡山県警から中四国管区警察局に出向し、警察官の教育訓練を担当する「指導部長」で、職務上の権限がないにも関わらず「組織的な売春行為を取り締まるための捜査だった」という内容の供述をしているということです。

岩本容疑者は女性とこの日初めて会っていて、階級章のついた制服を見せ「実は警察官なんだよ。売春とか担当する部署にいる。これは犯罪になる」などと伝えて暴行したとされています。

岩本容疑者はマッチングアプリで他にも複数の女性と知り合っていた形跡があることなどから、警察が余罪についても捜査しています。

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