青森署長、ウクレレ手に自転車用ヘルメット着用訴え 吉幾三さんの替え歌で広報ソング

広報ソング「ヘルメットかぶろう青森県」を披露する工藤署長(中)=8日、青森署

 青森署の工藤昭幸署長は、自転車乗車時のヘルメット着用を呼びかける広報ソング「ヘルメットかぶろう青森県」を制作し、8日、同署で自身のウクレレ演奏に乗せて歌を披露した。今年、工藤署長が制作した広報ソングは3曲目。

 広報ソングは、五所川原市出身の歌手・吉幾三さんの「ゆっくり走ろう青森県」の替え歌。「自転車乗るときゃヘルメット」「頭ぶつけりゃのっつど行く」など、津軽弁を交えた歌詞となっている。

 4月に施行された改正道交法で自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となった。しかし警察当局が7月に行った調査では、青森県の着用率は2.5%で全国ワースト2位。最下位の新潟とは0.1ポイント差だった。

 「ずっと着用率の低さを気にしていた」と工藤署長。自宅でギターや三味線に興じていたところ、原曲のメロディーに合わせて「♪ヘルメットかぶろう青森県~」と歌詞を思いついたという。

 同署によると、今年県内で自転車乗車中の事故でけがをした人数は、9月末時点で215人。工藤署長は「自転車はスピードが出るため、事故に遭い頭を打ったときの衝撃が大きい。命を守るために、着用してほしい」と思いを語った。

 広報ソングは、県警公式ユーチューブで視聴できる。

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