【MLB】 ロン・ワシントンがエンゼルス新監督に レンジャーズで8年の監督歴 内野守備指導の達人

写真:エンゼルスの新監督に就任したロン・ワシントン©Getty Images

日本時間11月9日、エンゼルスは新監督にロン・ワシントンが就任することを発表した。エンゼルスはおよそ1年半監督を務めたフィル・ネビンと袂を分かち、新しい監督を探していた。

トリイ・ハンター、ダリン・アースタッドらの球団OB、そして前メッツ監督のバック・ショーウォルターなど、様々な候補が挙がっていたエンゼルスの監督職を射止めたのは、71歳のベテランだった。ワシントンは球界きっての名指導者として知られる存在だ。

選手としても10年のキャリアを持つワシントンは、1996年にアスレチックスでコーチとしてのキャリアをスタートさせる。”マネー・ボール”期真っ只中のアスレチックスでベースコーチ、内野コーチとして名声を高めると、2007年にレンジャーズの監督に就任。レンジャーズでは2010、2011年のリーグ連覇を含め、8シーズンで664勝を挙げた。しかし、2014年にレンジャーズの監督を個人的な理由で辞任。そこからは再びアスレチックス、ブレーブスでコーチを務めた。

ワシントンは内野守備指導の達人として知られ、マーカス・セミエン、ダンズビー・スワンソンなど、多くのゴールドグラバーを育て上げてきた。エンゼルスは2023年、内野陣の総合守備指標OAA(Outs Above Average)がメジャー28位の-25と低迷。ルイス・レンヒーフォやザック・ネトら、若い内野手にはワシントンの就任は朗報になる。

さらに『USA Today』によれば、エンゼルスは打撃コーチにベテランのチリ・デービス、一塁コーチにこれが指導者デビューとなるトリイ・ハンター、三塁コーチにエリック・ヤング・シニア、内野守備コーチに川崎宗則と同時期にブルージェイズで活躍したライアン・ゴインズを招聘するとのこと。マット・ワイズ投手コーチと複数の投手コーディネーターが退団した投手指導のポストは未定となっている。

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