埼玉出身タレント日向未来さん、大宮で啓発キャンペーン「飲酒運転、許さない」 酔った状態体験できるブースも

交通安全を呼びかけた日向未来さん(右)と関根孝史交通安全対策推進室長(県警提供)

 年末に増加傾向にある飲酒運転などを根絶しようと、埼玉県警交通総務課などは8日までに、さいたま市大宮区で啓発キャンペーンを行った。会場のそごう大宮店で、県警の交通安全広報アンバサダーで埼玉出身のタレントの日向未来さん(21)が交通安全を呼びかけた。

 日向さんは、飲酒した状態で車などを運転すると気が大きくなり速度超過をしたり、危険の察知が遅れるなど危険性を説明。「飲酒運転は絶対しない、させない、許さないを合言葉に根絶しましょう」と訴えた。キャンペーンは特殊な眼鏡を使って飲酒状態を体験できるブースが設けられ、自転車ヘルメットが当たる抽選なども行われた。

 県警によると、今年9月末時点での飲酒運転を起因とする交通事故は55件。うち4件が死亡事故だった。今年は新型コロナウイルス感染症の5類移行などにより、飲酒運転が増加する可能性が高く、県警は取り締まりを強化している。

 交通総務課の関根孝史交通安全対策推進室長は「飲酒運転は重大事故に直結する。運転手だけでなく、周りの人も飲酒運転をさせない意識を持ってほしい」と話している。

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