埼玉トヨペットが車両展示、水素の燃料電池車や電気自動車 さいたまクリテリウムスポンサー活動の一環、展示された「ID.4」が大会コース先導車 「ミライ」は告知カーとして活躍

移動式オフィスカーとしてFCEVに改造されたトヨタミニバンの「グランエース」=さいたま市大宮区のさいたま新都心公園

 埼玉トヨペット(平沼一幸会長兼社長)は4、5日の2日間、埼玉県さいたま市大宮区のさいたま新都心公園で開催されたサイクルフェスタの会場で、水素エネルギーなどを活用した車両展示を行った。展示したのは、電気自動車(BEV)として、トヨタ「bZ4X」とフォルクスワーゲン「ID.4」、水素の燃料電池車(FCEV)では「ミライ」と「グランエース」の計4台。

 「カーボンニュートラルの実現へ」をテーマに、水素や電気を使った車両からポットなどへの給電を実演。生活シーンでの需要創出につなげるBEVやFCEVの認知向上を図った。会場でひときわ目立ったのは、FCEVに改造され、大会カラーの黄色にラッピングされたミニバンの「グランエース」。移動式オフィスカーとして、大型モニターや通信機器を備え、FCEVの静粛性や給電能力をアピール。災害現場での活躍も想定しているという。清水勇人さいたま市長も視察に訪れ、車内空間を体感していた。

 トヨタ自動車水素ファクトリー水素製品開発部の井上大輔さんは「さいたま市内には、水素ステーションが他エリアよりも多く、FCEVの普及につなげやすい。環境性能だけでなく、『働く車』として新しい価値を提案していきたい」と話していた。

 今回の車両展示は、埼玉トヨペットの2023ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのスポンサー活動の一環。大会コースでは、先導車として「ID.4」、告知カーとして「ミライ」がラッピング仕様で走行した。

© 株式会社埼玉新聞社