球団幹部14人中10人が大谷のドジャース移籍を予想 MLB公式が調査

アリゾナ州スコッツデールで行われているGM会議の場で最も話題となっているのがエンゼルスからFAとなった大谷翔平の動向だ。多くのチームが争奪戦に加わることが予想されており、ドジャース、ジャイアンツ、メッツ、レッドソックス、エンゼルス、マリナーズ、レンジャーズ、カブスなどが移籍先候補として挙げられている。そんななか、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は球団幹部を対象にアンケートを実施。球団幹部のなかでもドジャース移籍を予想する声が圧倒的に多かった。

フェインサンド記者は全30球団の球団幹部を対象にアンケートを実施。意思決定権を持つ14人の球団幹部から回答を得たが、14人中10人がドジャース移籍を予想したという。あるナ・リーグの球団幹部は「彼はロサンゼルスに残ることを選ぶと思う。違うチームでね」とコメント。「ドジャースがある選手に夢中になったとき、彼らは必ずその選手を獲得する。大谷が別のチームと契約するようなことがあったら驚きだよ」とドジャースが大谷を絶対に逃さないことを予想した。

ドジャースを選ばなかった4人は、他のチームを選んだわけではなく、右ひじの手術で来季投げられなくなったことなどを踏まえ、「わからない」と回答を避けただけだった。別のナ・リーグの球団幹部は「本当にわからない。彼が怪我をする前から自分なりの意見は持っていたが、怪我をしたことでわからなくなった」とコメント。あるア・リーグの球団幹部は「ユニークな才能の持ち主だから、どんなことが起きても驚かないよ」と語った。

ドジャースの対抗馬としては、カブスやメッツを推す声が上がった。あるナ・リーグの球団幹部は「彼はお金で動いているようには見えない。そのチームが彼にとってどうフィットするかが重要になるだろう」と語り、ドジャースの対抗馬としてカブスを挙げた。一方、別のナ・リーグの球団幹部は「スティーブ・コーエンがある朝に目覚めて、大谷を獲りに行くと決めたら、大谷はニューヨークへ行くことになるだろう」とコーエン・オーナーの圧倒的な資金力がドジャースにとっての脅威になることを予想した。

ほとんどの球団幹部の意見が一致したのは、大谷が総額5億ドルを超える契約を得る、という点だ。スポンサー収入やチケット収入、その他の収益を生み出すことのできる大谷は、超大型契約で獲得するだけの価値があるという。あるア・リーグの球団幹部は「彼は世界的に有名な野球選手だ。フィールド内でのインパクト以上の価値を創造できる」と指摘。別のア・リーグの球団幹部は「怪我をする前は7億ドルの契約すら有り得ると思っていた。怪我をしてしまったが、争奪戦に大きな影響があるとは思わない。多くのチームが獲得に乗り出すだろう」と語った。

最後に、あるア・リーグの球団幹部は次のように語った。「大谷の行方は全くわからない。ワイルドカードのようなものだと思う。1つだけ私が知っているのは、どこかのチームが彼と契約する、ということだけだ」

The post 球団幹部14人中10人が大谷のドジャース移籍を予想 MLB公式が調査 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.