今年は沿道の応援解禁 12日に関西実業団駅伝、和歌山・田辺市龍神村

昨年の関西実業団駅伝(2022年11月、和歌山県田辺市龍神村)

 和歌山県田辺市龍神村で12日、第66回関西実業団対抗駅伝競走大会が開かれる。来年1月1日に群馬県である第68回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)の予選を兼ねており、12チームが出場を予定している。当日はコースとなる国道371号と国道425号で交通規制がある。

 関西実業団陸上競技連盟主催。1992年の第35回大会から龍神村で開かれている。コースは7区間80.45キロ。午前9時10分に龍神村西の龍神行政局前をスタートし、日高川沿いを走って龍神体育館でゴールする。

 コロナ禍のため、昨年まで沿道での一般の応援には制限を設けていたが、今回から解禁する。また、大会の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信するほか、当日は龍神村安井の龍神市民センターでパブリックビューイングも実施する。

 今年は南部高校龍神分校の生徒や、田辺高校と熊野高校の陸上部員、地域住民らがボランティアでスタッフとして参加する。大会中は選手の走行方向に対して交通規制を実施するほか、ゴール付近は午後1時~1時半に車の進入を禁止する。

 参加チームの内訳は企業チーム7、クラブチーム5。企業チームの上位5チームが全日本大会の出場権を得る。また、パリ五輪日本代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」出場権獲得者が所属する、NTT西日本など5チームは、今回完走すれば全日本大会の出場資格を得る。

 関西実業団対抗駅伝競走大会龍神村実行委員会の実行委員長、冨田進さんは「龍神村での開催は、今年で32回目。ここまで続けられたのは、高校生や地域の皆さんが協力してくれているおかげであり、本当に感謝している。龍神行政局が全面的にバックアップしてくれているのも大きい。有名選手も出場してくれている。『龍神駅伝』としてもっとアピールしていき、認知度を高めていきたい」と話している。

 参加チームは、次の通り。

 NTT西日本、SGH、大塚製薬、住友電工、大阪ガス、大阪府警、大阪市役所、OBRS、和歌山RC、GRlab、ミロクRC、WAC

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