全九州高校総合文化祭大分大会 「九州はひとつ」を合言葉に、生徒実行委員が準備を進める 【大分県】

「第7回全九州高校総合文化祭」が、来月12月8日から大分県で開催される。この大会は、九州各県大会で優秀な成績を収めた作品や推薦作品が展示される他、競技や交流会も行われる。大分での開催は初となり、18人の実行委員が気合を入れて最終調整に取り組んでいる。県高校文化連盟の井ノ上佐和子事務局長は「大会プログラムはもちろん、マスコットやポスターまで全てが生徒たちが創り上げている。最後まで、生徒たちの手で完成させ達成感を味わってほしい」と、生徒たちの自主性や可能性に大きな期待を寄せている。

大分市内の各会場では9つの部門(美術・工芸、書道、写真、文芸、囲碁、弁論、放送、小倉百人一首、吹奏楽)に分かれ、作品展示の他それぞれの競技を行う。中でも見どころとなるのは書道部門。会場となるレゾナック武道スポーツセンターで「席上揮毫(きごう)大会」が開催され、日頃の練習の成果を競う。また美術・工芸部門では、参加校の生徒全員で一つの作品を制作する予定で、大きな注目を集めそうだ。

大分県内各校から集まった実行委員たち

実行委員長の熊谷大翔(上野丘2年)は「それぞれの役割分担をしっかりと決め、約1年以上かけて準備してきた。実行委員全員で「大分県」として取り組んできたので、心は一つ。大分の魅力を十分にアピールする大会にしたい」と話す。副委員長の安藤蒼生(同)は「学校の枠を超え、大分県の高校生で一つのものをつくりあげるという貴重な経験を大切にしたい」と語り、本番までの数週間にラストスパートをかける。

4日に行われた第5回生徒実行委員会では、総合開会式の細かな打ち合わせがあった。開会式のオープニングでは、独唱や大分県の魅力を動画にした開催県発表などがある。「県内はもとより、九州各地から約2千人を超える集客が見込まれている。誰でも参加できるので、これを機にぜひ大分の高校生の熱量を感じてほしい」と井ノ上事務局長。「九州はひとつ」を合言葉に、九州各地から集まる文化のパワーを発信する。

大会をまとめる熊谷大翔委員長(左)と安藤蒼生副委員長

(塩月なつみ)

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