高級外車乗り逃げ レンタカーで延べ2200㎞以上移動… トラブル起こした男を酒気帯び運転の疑いで逮捕【長野】

諏訪市のレンタカー店が貸し出した高級外車を乗り逃げし、トラブルを起こしたとされる男が酒気帯び運転の疑いで逮捕されました。
レンタカーで移動したのは、延べ2200キロ以上。大移動の経緯とは?酒気帯び運転の疑いで逮捕されたのは20歳の男です。

■リポート
「先月29日朝こちらの池袋の住宅街で男は柱などに車をぶつける事故を起こしました。そしてその車はこちらに横転したということです。目撃者によると車を運転していた男は警察にこの場で飲酒運転かどうかの確認をされていたということです。」

これは、その事故当時近隣住民が撮影した写真です。雨で路面がぬれていたとはいえ支柱は大きく曲がり車は横倒しになっています。実はこの男、その1カ月前に別のトラブルを起こしていた疑いがもたれています。
大分県宇佐市。

■T・Kレッカーサービス 矢野隆則 代表
「丸見えですね。ライトも何もみんな取れてしまって」
(Q結構な衝撃が?)
「いっていると思います」

最低でも800万ほどする高級スポーツカー。フロント部分は大きく破損しています。この車の持ち主は発見された現場から1000キロ以上も離れた諏訪市にあるレンタカー店でした。

■諏訪市のレンタカー会社代表
「お金を入れましたという連絡もなければ、いつ入れますという返答もなく、瞬間的ではあるんですけど連絡が取れなくなりました」

さらに、男はレッカー会社から高級外車を借ります。ただ、男の不審な行動などからレッカー会社側もGPS追跡で場所を特定。大阪を目指すと告げていましたが、見つかったのは福岡県でした。走行音ドライブレコーダーが示す時速は158キロ。
車線変更を繰り返し暴走する、危険な運転が記録されていました。福岡での出来事から2日後のことです。大阪府内のレンタカー店でまた高級車を借り2週間後に大阪市内の商業施設に乗り捨てられていました。
9月下旬ごろ諏訪市のレンタカー店に男からかかってきた電話の音声です。

■諏訪市のレンタカー会社
「最初からうそをついてうちからもっていったんですね」
■男
「そういうことになりますね」
■諏訪市のレンタカー会社
「今後も連絡は取れるようにしてください」
■男
「分かりました」

しかし、以降の連絡はありませんでした。

■容疑者の母親
「きのう東京の警察署に面会に行きましたが本人は諏訪のレンタカー店に謝罪し弁済していくと言っていました。きちんと向き合って反省してもらいたいです」

延べ2200キロ以上にも及ぶ大移動。最後の姿は横転するレンタカーに立ったまま話しをしている様子でした。
諏訪市のレンタカー店は被害届を提出。警察は横領の疑いでも捜査しています。

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