千葉県の熊谷知事は多様性尊重条例案のパブリックコメントを受けて、県が骨子案を変更しないことについて「寄せられた懸念点を助長するものではない」とし、県の考え方を丁寧に説明する必要性を強調しました。
千葉県 熊谷俊人 知事
「私たちとしては懸念点がこの条例で助長するようなものではないので、条例の趣旨と懸念されている問題について、考え方をわかりやすく説明していきたいと思っている。このあたりは丁寧に懸念点を説明していく」
熊谷知事は11月9日の定例会見で骨子案を変更しないことについて、「寄せられた意見は県が想定していた考え方に基づくものが多かった」と述べました。
また懸念点は、「条例が助長するものではない」と述べ、県の考え方を丁寧に説明していく姿勢を示しました。
一方で、今回の多様性尊重条例案では、パートナーシップ制度の促進については明記されておらず、このことについて問われた熊谷知事は次のように見解を述べました。
千葉県 熊谷俊人 知事
「パートナーシップ制度は本来住民登録を含めた市町村の事務に起因するものだと思っている。千葉市も含めてパートナーシップ制度をやっているほとんどの自治体は、条例ではなく要綱で実施しているので、パートナーシップ制度と多様性条例というのは元々関係があることではないと思う。議会やさまざまな人との意見交換の上での骨子案、条例の内容になっているので、そのあたりはそれぞれの団体の意見をしっかり尊重したうえ作ってきていると思う」