日本とスペイン・メキシコ 414年の友好紹介 千葉県御宿町 月の沙漠記念館

日西墨の3国 414年の友好紹介

 414年前に起きた、ある「史実」をきっかけに生まれた日本とスペイン・メキシコの友好関係を紹介する企画展が、いま、千葉県御宿町の月の沙漠記念館で開かれています。

 企画展には、その「史実」の様子を描いた絵画が飾られています。

 1609年、スペイン領フィリピンの総督、ドン・ロドリゴらを乗せた船がメキシコに向かう途中、御宿沖で嵐に遭い座礁しました。

 これを見た御宿の人たちが献身的に救助したことから、メキシコとの交流が始まりました。

 企画展は、こうして生まれた3国の友好関係を紹介するもので、普段は別々の場所で保管、展示されている資料が一堂に集められています。

 企画展では、ロドリゴらを救助したお礼として、スペイン国王から徳川家康に贈られた西洋時計の復刻品や、2009年に行われた交流400周年記念式典の写真パネルなどが紹介されています。

 この企画展は11月14日まで開かれていて、月の沙漠記念館の久野一郎館長は「414年前の史実が日本の歴史に大きな影響を与えたことや、それ以来、3国の友好が続いていることを知って欲しい」と話しています。

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