生徒の声の聞こえない教室 インフルエンザ大流行で学校で学年・学級閉鎖相次ぐ 楽しみだった行事も延期

インフルエンザの感染が拡大する中、東海地方の小中学校では学年閉鎖や学級閉鎖の措置が相次いでいます。

(大野和之記者)
「名古屋市内の中学校にきています。こちらインフルエンザの影響で一学年9クラスが学年閉鎖になっています」

11月9日、記者が訪れたのは、名古屋市名東区の神丘(かみおか)中学校。

全校生徒975人のいわゆるマンモス中学校です。

2年生は9クラス合わせて349人ですが、11月8日の時点で40人がインフルエンザに感染、学年閉鎖となりました。

(神丘中学校 河下卓司教頭)
「本校の(学年・学級)閉鎖については11月7日~9日までの3日間、閉鎖をしております。また3年生1クラスについても同様の期間で(学級)閉鎖しております」

神丘中学校では8日時点で3年生20人もインフルエンザに感染。1クラスが学級閉鎖となりました。

学校行事が多いこの秋、こんな影響も…

(河下教頭)
「本校では11月7日と8日の1泊2日で、稲武での野外学習が予定されていましたが、今回の学年閉鎖の影響で残念ながら来週に延期になりました」

名古屋市内の公立中学2年生が参加する恒例行事「野外学習」。

豊田市稲武町にある名古屋市の「野外学習センター」を利用し民芸品作りやハイキングなどを行う伝統の行事ですが、日程変更を余儀なくされたと言います。

(河下教頭)
「延期になって戸惑っている子どもたちも保護者の方もいるんじゃないかと思う」

神丘中学校では10月にも一度、1年生1クラスの学級閉鎖があり、そのクラスは校内の「スポーツ大会」には参加できませんでした。

また、10日には全校生徒が参加する「音楽会」を予定、なんとか全学級そろっての開催ができそうだと教頭先生は胸をなでおろしていました。

(河下教頭)
「継続して、うがい、手洗い、そういったことが基本的になるかと思うんですけれど、意識が高まるように声かけだったり指導できるといいなと思っています」

東海3県の休校・学年・学級閉鎖の措置は、8日時点で愛知は公立の幼稚園を含め小中高校あわせて241校。三重は52校。そして、岐阜県の公立の小中高校は8日時点であわせて78校でした。

手洗い、うがい・マスクの着用、人混みをさけるといった基本的な予防対策を徹底してこの秋から冬を無事に乗り切りたいものです。

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