【MLB】山本由伸が堂々の1位、今永は8位 メジャーリーグ公式HPが「FAの先発投手トップ10」を発表

写真:FA市場で人気の山本由伸©Getty Images

メジャーリーグ公式HP『MLB.com』が、FAの先発投手ランキングを発表した。

堂々の1位に輝いたのは、山本由伸である。山本は2016年にドラフト4位でオリックス・バファローズに指名された。中継ぎで頭角を現すと、3年目から先発に転向し、徐々に力を発揮する。今季には、史上初となる3年連続の「投手4冠」に輝いている。

『MLB.com』は、「まだMLBのマウンドに立ったことのない投手が1位になったことが、山本の“試合を変える能力”を物語っている。日本で輝かしい成績を残した山本には、有利な要素がたくさんある。25歳とFAとしてはかなり若く、目を見張るような実績、ハイパワーな投球術、大舞台での実績、そして球団幹部たちをうならせるトロフィーケースの数々を持っている」と絶賛している。

山本に続く2位に輝いたのは、ブレイク・スネルである。スネルは2011年にレイズから全体52位で指名された。数年をマイナーで過ごすと、2016年にメジャーデビューを果たす。飛躍を遂げたのは2018年のこと。21勝、防御率1.89、被打率.178、WAR7.5などの輝かしい実績を残し、サイ・ヤング賞を受賞した。今シーズンも14勝、防御率2.25の好成績を残し、2度目のサイ・ヤング賞に向けて、最終候補入りしている。

『MLB.com』は、「22人目となるサイ・ヤング賞の複数回受賞者となることで、FAとしての経歴を補強することができる。MLB最多の四球(99個)を出したスネルにとっては、型破りな成功のシーズンだった。最後の23登板で防御率1.20という圧倒的な数字を残したが、この綱渡りのような投球を今後も続けられるのかどうかには疑問が残る」と伝えている。

そのほか、8位には今永昇太もランクインした。今永は2015年にドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに指名されると、1年目から開幕ローテーションの座をつかみ8勝を挙げた。今年の初めにはWBCのメンバーにも選出されるなど、日本を代表する投手に成長。今シーズンは、7勝止まりであったものの、NPB史上8番目の早さで通算1000奪三振を達成した。『MLB.com』は、「年齢が高く(30歳)、山本のようななエース候補とは考えられてはいないが、3・4番手の先発投手になれる」と伝えている。

ランキングに入った全10選手は以下のとおり。
1位 山本由伸(オリックス・バファローズ)
2位 ブレイク・スネル(パドレス)
3位 アーロン・ノラ(フィリーズ)
4位:ソニー・グレイ(ツインズ)
5位:ジョーダン・モンゴメリー(レンジャーズ)
6位:エデュアルド・ロドリゲス(タイガース)
7位:マーカス・ストローマン(カブス)
8位:今永昇太(横浜DeNAベイスターズ)
9位:ルーカス・ジオリト(ガーディアンズ)
10位:クレイトン・カーショウ(ドジャース)

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