ホップ栽培60年に乾杯 遠野農協と実行委、記念式典で飛躍誓う

キリン一番搾りとれたてホップ生ビールで乾杯する参加者

 遠野ホップ栽培60周年の記念式典(遠野ホップ農協主催)と遠野産ホップを使った「キリン一番搾りとれたてホップ生ビール初飲み会」(TKプロジェクト実行委主催)は6日、遠野市新町のあえりあ遠野で開かれた。生産者たちはホップ栽培の歴史を振り返り、さらなる発展を決意。市民らと一緒に爽やかな香りのビールを飲み干した。

 式典には生産者、キリンビール関係者ら約40人が参加。同農協の安部純平組合長は「農家数減少などの課題はあるが、今後も10年、20年と歩みを進め、100年先へとつなげたい」と誓い、多田一彦市長は「60周年の節目だが、始まりの年でもある。ホップ農協、キリンビールなどと連携し、官民一体で遠野を盛り上げたい」と祝福した。

 とれたてホップの初飲み会には市民ら約250人が参加。乾杯して香りや味、のどごしを楽しみ、会話に花を咲かせた。発売20年目となる同商品は大瓶換算で約37万2千ケース(4700キロリットル)の販売を予定する。

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