ローマのジョゼ・モウリーニョが、ライバルクラブの指揮官からの挑発に応戦した。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えている。
今週末のセリエAで予定されているラツィオvsローマの“ローマ・ダービー”。宿命のライバル同士による激突は試合前から高い注目を集めており、両指揮官も感情を昂らせている。
今回、最初に仕掛けたのはモウリーニョ監督。ラツィオが7日にチャンピオンズリーグ(CL)を戦うのに対して、ヨーロッパリーグ(EL)に参戦しているローマは9日が試合日となっており、日程面の不公平さを主張していた。
これに対してラツィオのマウリツィオ・サッリ監督は、「我々はピッチ上で本物の闘いを繰り広げた」「ローマは木曜日に“親善試合”をするようなものだ」と断言。日程に差こそあれ、CLとELでは真剣度も疲労の度合いも段違いだと主張した。
モウリーニョ監督がこの挑発を黙って見過ごすはずもなく、9日に行われるELグループG第4節のスラヴィア・プラハ戦に先だった記者会見ですかさず反論。対戦相手に対して敬意を欠いた発言であり、こうした点が自分との格の違いを表していると断じた。
「あのコメントについて不快に思うべき人がいるなら、それは私ではなくスラヴィア・プラハだろう。まるで彼らにはクオリティがないと言っているようなものだからだ。我々はスラヴィア・プラハが良いチームだと考えており敬意も払っているが、サッリ氏は違うのかもしれない。良くない冗談だったかもしれないがね」
「私は常に対戦相手をリスペクトしているつもりだ。そしておそらくこのメンタリティの違いが、これまで26ものタイトルを獲得した監督と、ほとんど何も勝ち取ったことがない監督の違いを生むのだろう。どんな試合であっても、チームは真剣に戦わなければならないはずであり、親善試合など存在しない」