男子ゴルフ界イチ?の阪神ファン 「あやかるでしょ」大堀裕次郎のアレは

阪神タイガースの大ファン。大堀裕次郎は「あやかるに決まってる」とか(撮影/高藪望)

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 初日(9日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

プロ野球・日本シリーズ第7戦の瞬間最高視聴率は関西地区で50.0%に上ったという(関東地区24.3%。フジテレビ系列。ビデオリサーチ調べ)。“男子ゴルフ界イチの阪神ファン”を公言してやまない大堀裕次郎は同日、スマホの配信動画サービスに夢中になっていた。

前週「マイナビABCチャンピオンシップ」を47位で終えたその夜、兵庫県内で食事の予定が入っていたが、気もそぞろ。街中で画面にくぎ付けになっていた。4回表、ノイジーの先制3ランに思わず「よっしゃー!」と声を上げたときには、周囲から見知らぬ人が集まり歓喜の輪ができたという。

4アンダーの首位発進を決めた(撮影/高藪望)

“アレ”の瞬間はその後、自宅で。中高生まで「応援歌が聞こえるくらい」甲子園球場の近くに住み、今もチームのロゴ入りマーカーを使うほどの虎党だ。1991年生まれの31歳にとっては生まれて初めての出来事。「泣きそうになった」のもうなずける。

「優勝に? あやかるでしょう。僕に勢いなんて一切ない!」と言うのも、リップサービスではなく本心だという。初日はホントに、いやホンマに勝利の女神が微笑みをちょっとおすそ分け。折り返しの18番(パー5)、UTで会心の2オンに成功した後、手前から20mのパットがカップインしてイーグルを奪取。「バンッて打って、強い!と思ったら(ピンで)ガシャン!って」。後半アウトでさらに2つ伸ばし、「66」をマークした。

2日目は悪天候も予想されている(撮影/高藪望)

4アンダーの首位発進。自分にとっての待望の初優勝も信じたい。「まだ初日。成績よりも、あと3試合なので思い切ってやりたいです」と無欲の願いを込めて笑った。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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