ガザ北部から5万人が南部に避難 イスラエル「ハマスは支配喪失」

9日、ガザ地区北部から南部へ避難する人々=ガザ地区中部(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】国連は8日、イスラエル軍が地上侵攻を強めるパレスチナ自治区ガザ北部から同日だけで推定約5万人が南部に避難したと明らかにした。軍は連日、住民に幹線道路を通じて日中に北部から南部に向かうよう通告。軍は8日、多くの住民が通告に従っているとし、イスラム組織ハマスが拠点の北部で「支配を失った」と強調した。

 ロイター通信によると、ハマスが10~15人の人質を解放する代わりに、イスラエルがガザでの攻撃を1~2日休止する交渉をカタールが仲介している。

 イスラエル軍は住民を南に向かわせつつ、ハマスの中核拠点、北部ガザ市で攻勢を強化し、市街戦も展開している。

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