国際金融リーダー投資サミット開幕

「第2回国際金融リーダー投資サミット」が11月7日に開幕した。同日付香港各紙によると、同サミットの開催は新型コロナ流行収束後の全面開放以来初めて。今年の参加者の数とレベルは昨年に優っている。中国本土の金融監督管理当局の3巨頭である中国人民銀行(中央銀行)、国家金融監督管理総局、中国証券監督管理委員会の幹部が来港。モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、ブラックストーンなど国際金融機関のトップリーダーは昨年に比べ倍増の90人以上となった。昨年「どん底に落ち込んだ」といわれる数人の銀行家も今年のサミットのゲストリストに再び名を連ねた。学者らは香港の国際金融センターとしての地位が国際的に認識されていることを反映し、今年の規模は以前よりも大きくなったと指摘。西側メディアが香港や本土を批判している中、サミットが対外的な誤解を改善できるとみている。

香港は3年連続の防疫制限により訪問が困難となり、一部の金融機関は従業員やオフィスを段階的に避難させた。新型コロナの流行が徐々に後退する中、香港金融管理局は昨年、香港が正常な状態に戻ったことを世界に発信する目的で初のサミットを開催した。今年のサミットは「複雑な環境の管理」をテーマに、より多くの人々を招待した。世界トップクラスの金融機関からは昨年の240人を上回る300名が出席する見込み。

昨年、本土はサミットに重要な当局者を派遣しなかったが、今年は中国人民銀行の張青松・副総裁、国家金融管理総局の肖遠企・副局長、中国証券監督管理委員会の王建軍・副委員長という幹部3人が参加。何立峰・副首相は事前に録画したビデオを使用して冒頭の基調講演を行った。

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