横領1500万ドル、元行員に禁錮7年

約1500万香港ドルを横領した上、1100万ドル近いマネーロンダリングを行い逮捕された男の裁判が11月7日、高等法院で開かれ、禁錮7年の有罪判決が言い渡された。同日の香港メディアによると、林忠耀・被告はスイス銀行で副董事を務めていた2020年3月から12月に、何度も異なる名前で口座を開き、職権を濫用して銀行が顧客に支払う予定だった資金を横領したという。その金を使い高級ブランドの時計やバッグを購入したほか、不当に手に入れた物品を売買して来歴不明の現金預金を処理し、資金洗浄していた。事件が発覚した時には被告はすでに辞職しており、不当に手に入れた物品を持って香港から英国へ出発しようとしていたが、香港国際空港で逮捕された。弁護側は、逮捕時は海外逃亡を計画していたわけではなく、辞職したのはコロナ禍で仕事が不安定だったからだと弁明したが、裁判官は本件は信頼を著しく裏切る行為だと指摘。被告は窃盗罪2件および資金洗浄罪2件の起訴内容を認め、禁錮7年の有罪判決が言い渡された。

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