過去12カ月間の世界の気温は観測史上最も暑かったとの報告書を、米国にある気候研究機関クライメート・セントラルが9日、公表した。気候変動の影響による熱波などの異常高温に連続5日以上直面した人は、世界で19億人に上ると推計し「石炭や石油、天然ガスを使い続ける限り、気温上昇の影響が深刻化する」と転換を促した。
国際的には化石燃料使用の段階的廃止を求める声が一部の国から上がっている。今月末からは国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議（COP28）が予定されており、報告書を踏まえ、石炭火力発電への依存度が高い日本などへの風当たりが強まる可能性がある。
