受け子をまとめていたグループとみられる4人摘発 リーダーは山梨県の暴力団幹部 静岡県のオレオレ詐欺事件を端緒に明るみに

2022年9月、千葉県に住む高齢女性の親族や関係者になりすまし、2000万円をだまし取った疑いで、稲川会四代目山梨一家の幹部の男ら4人が2023年11月9日までに逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、山梨県甲府市の無職で稲川会四代目山梨一家系幹部の男(41)、山梨県甲府市の無職の男(41)、山梨県甲斐市の自称リサイクル業の男(36)、山梨県山梨市の会社員の男(31)の合わせて4人です。

警察によりますと、4人は共謀し、2022年9月12日、千葉県君津市の当時84歳の女性宅に、親族を装って「大事な物をなくした」「すぐにお金が必要」などと電話をかけたのち、親族の関係者を装った受け子の男を使って、2000万円をだまし取った疑いがもたれています。

警察は、4人が使った受け子の男を2022年11月、静岡市清水区で発生した同様の詐欺事件の受け子として現行犯逮捕していて、この受け子が千葉県の事件に関与していることが分かり、さらに今回逮捕した4人の関与が浮上しました。

清水区での事件で逮捕された受け子が山梨県山梨市の会社員の男(31)とやり取りをしていたことなどが分かり、その後の捜査で4人の容疑を固め、逮捕したということです。

警察によりますと、この4人はオレオレ詐欺の受け子をまとめていたグループとみられ、稲川会四代目山梨一家系幹部の男(41)をトップに、ほかの容疑者らが受け子のリクルーターや集めた受け子の統括などの役割を担っていたとみられます。

警察は4人の認否を明らかにしていません。

警察は、詐欺でだまし取った金の一部が暴力団の資金源になっていた可能性もあるとみて、事件の全容解明にむけ捜査を進める方針です。

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