瀬戸大橋 料金引き下げ延長を要望 岡山知事 予算編成前に国交省訪問

小鑓政務官(右)に要望事項の説明を行う伊原木知事=国交省

 国の2024年度予算編成を前に、岡山県の伊原木隆太知事は9日、東京・霞が関の国土交通省を訪れ、23年度までとなっている瀬戸大橋の通行料金引き下げ措置の延長などを求める要望書を小鑓隆史政務官に手渡した。

 要望書では、岡山と香川を結ぶ瀬戸大橋の高速道路について、14年度に導入された「全国共通料金制度」による引き下げで通行量が増え、年間約2.4兆円の経済波及効果があったと説明。24年度以降も継続するよう訴えた。他に防災・減災対策を強化するため、現在実施している5カ年加速化対策終了後も必要な予算や財源を確保していくよう求めた。

 面会後、取材に応じた伊原木知事は通行料金に関して「来年度から急に元に戻ることにはしないという感触を強く受けた。料金が跳ね上がり、岡山と四国が経済的に分断されてしまうことにはならなさそうだ」と述べた。防災・減災対策についても「5カ年で終えるということにはならないよう、世論を高めていきたいとの前向きな回答をもらった」と話した。

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