虐待の保育所、村が2月に指摘 職員研修が不適切と、徳島

徳島県佐那河内村の村立保育所=7日

 徳島県佐那河内村の村立保育所で虐待や不適切保育があった問題で、国が義務付けている職員研修が適切に行われていなかったことが9日、分かった。村が今年2月に実施した保育所への指導監査で指摘していた。村は12日までに保育士の処分を決定する方針だったが、9日夜に開いた保護者説明会で村の調査に対する疑問の声が出たため延期するとした。

 村によると、指導監査は児童福祉法に基づき定期的に行われる。2月の監査では「職員研修の年間計画があるか。施設内研修が適切に行われているか」という項目で「できていない」と評価した。村は、昨年度は施設内研修が1回も行われなかったとみている。

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