猫の「毛色」と「性格」の関係 7つの傾向と、それぞれの猫に向いている上手な接し方

1.フレンドリーな「黒猫」

一見するとクールでおとなしい印象の「黒猫」ですが、実はとてもフレンドリーで甘えん坊。飼い主とのコミュニケーションを好む場合が多いので、甘えてきたり遊んで欲しそうなときは、たくさん構ってあげると良いでしょう。

またオスに比べメスは警戒心が強く、飼い主以外にはなつかないといった一面もあります。もし来客時に怖がるようであれば、一時的に避難させてあげてください。

2.警戒心が強い「白猫」

白猫は警戒心が強く神経質な性格の子が多いようです。なぜなら野生下では白い毛色はとても目立つため、敵から身を守るには常に周囲を警戒する必要があったからです。

物音に敏感だったり人見知りしやすいのは、野生を生き抜くために必要な条件だったのかもしれませんね。

白猫と暮らすうえでの注意点は、愛猫を直射日光に当てすぎないことです。白猫はもともとメラニン色素が少なく、紫外線の影響を受けやすい体質です。長期間にわたり日光を浴び続けると、皮膚炎や皮膚がんをわずらう可能性があります。

窓際にお気に入りスポットがある場合は、窓にUVカットシートを貼るなどの対策をしましょう。

3.マイペースな「三毛猫」

三毛猫は、白・黒・茶色の毛色からなる日本猫の柄のひとつです。とてもマイペースで、甘えたい時にはべったり甘え、構ってほしくない時には自ら距離を取る自由な性格です。この姿から「お姫様」のような性格と例えられることもあります。

丈夫な身体をもち、長生きする子も多いですが、ストレスがたまらないように配慮したり運動不足を解消する工夫は必ず行いましょう。

なお三毛猫はほとんどがメスであり、オスが生まれる確率は3万匹に1匹程度と言われています。もしオスの三毛猫に出会うことができたら、それだけで「幸運」と言っても良いでしょう。

4.穏やかな「サビ猫」

サビ猫は、黒と茶色が不規則に混ざり合った毛色が特徴的な猫です。金属がさびた様子に似ていることから「サビ猫」という名前がついたと言われていますが、外国では「べっこう猫」という美しい名前で呼ばれています。

三毛猫と同じくほとんどがメスであり、穏やかな性格の子が多いです。飼い主の動きをよく観察し空気を読んで行動するため、「本当は甘えたいのに同居猫がいるから甘えられない…」といった状況になることもあります。

飼い主さんは、愛猫が寂しい思いをしていないか常に気を配ってあげてください。

5.野生的な「キジトラ」

キジトラは、茶色ベースの体に黒色のしま模様が特徴的な猫です。猫の祖先である「リビアヤマネコ」によく似た模様で、他の猫に比べて野生的な性格の子が多いです。

警戒心が強く、飼い主以外には心を開かない場合もあります。とくにあまり慣れていない猫の場合は、飼い主からコミュニケーションを取ろうとせず、猫の方から近づいてくるのを待つようにしてください。

運動量が多いので、キャットタワーやキャットウォークを設置して、しっかりと運動させてあげましょう。

6.人懐っこい「茶トラ」

茶トラは、茶色い体にトラ柄模様が特徴的な猫です。人懐っこくおとなしい性格であり、初対面の人に甘えることもあります。同居猫との争いを好まないので、多頭飼育にも向いた種類と言えるでしょう。

また食べる量が多いのも特徴的です。飼育する際は、食事量の調整や運動量の確保をしっかり行い、太りすぎには十分注意しましょう。

7.さまざまな性格の「ハチワレ」

ハチワレは、ひたいの半分から「八の字」を書くように分かれた柄が特徴的な猫です。黒と白のハチワレや、キジトラのハチワレ、茶トラのハチワレなど、さまざまなバリエーションが存在します。

色の配分や性別によって性格が変わると言われていて、例えば

  • 黒白のハチワレ…黒が多いと穏やかで白が多いと繊細な性格
  • キジトラのハチワレ…オスは天真爛漫、メスは優しさに溢れる

などの特徴があります。

飼い方は他の猫と同様で、食事管理や運動不足に注意し、愛猫が快適に過ごせる環境を作ってあげましょう。

まとめ

猫の毛色ごとの性格や接し方についてご紹介しました。猫は遺伝や生まれ育った環境によっても性格が変わるため、毛色だけで性格を判断するのは難しいかもしれません。

猫をお迎えするなら「穏やかな性格がいいな」「人懐っこい性格がいいな」など、さまざまな要望があると思いますが、どんな性格であってもいつまでも愛情を持って接してあげてくださいね。

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