迷惑メール1万7000件 10月下旬~11月初旬 茨城県開設サイトに

茨城県庁=水戸市笠原町

茨城県が開設する七つの公式サイトの問い合わせ欄などに、計約1万7000件に上る迷惑メールが届いていたことが9日、分かった。受信は10月下旬から11月上旬に集中しており、このうちの一つのサイトには短時間で約7000件に上る受信があり、公開の一時停止を余儀なくされていた。

県によると、迷惑メールは10月下旬から11月初旬にかけて、各公式サイトに設けられた問い合わせ用メールフォームに送られていた。中でも、企業から福祉事業所へ仕事の依頼を仲介する「県共同受発注センター」のサイトには、2日午前0時35分から同1時28分までの50分余りの間に約7000件に上る受信があった。改ざんや会員が閲覧できる仕事紹介欄への不正アクセスはなかったものの、同サイトは安全確認や防止システム導入などのため1週間公開を停止。9日に公開を再開した。

ほかの六つの公式サイトのメールフォームにも同じ時期、計約1万件の迷惑メールが届いていた。1サイト当たり12件から約2000件の受信があった。

七つのサイトに送られた迷惑メールの内容は、いずれもアルファベットや数字の羅列。受信に伴うサーバーダウンなどの被害はなかったという。

県情報システム課では、公式サイトの運営に関わる各部署に対し、海外のIPアドレスからのアクセス制限をかけるなど、適切な対策を講じるように呼びかけている。

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