東海第2原発 照明用ブレーカーから火花 火災認定 10日間で3件目

火花が出た東海第2原発の屋外照明用ブレーカー。黒色コードが接続する端子部のアクリルカバーの一部が溶けたという(原電提供)

日本原子力発電(原電)は9日、茨城県東海村白方の東海第2原発の非管理区域「北地区仮設事務所」付近で、屋外照明用のブレーカーを入れたところ、端子から火花と焦げた臭いが出たと発表した。環境への影響はないという。原電が原因を調査している。東海第2原発で消防から火災の認定を受けたのは10月31日以降で3件目。

原電によると、同日午後4時26分ごろ、警備員がブレーカーを入れたところ、端子部から火花などが発生。ブレーカーを切ると収まった。その後、端子部のアクリルカバーの一部に溶けた跡が見つかり、消防から火災と認定された。

照明は2020年3月に設置。安全対策工事で使用する車両進入路の夜間照明として、夕方から夜にかけて使用していたという。

原電の小林英治副所長は「非常に反省すべき点と考えている。少しでも信頼を回復させたい」と述べた。

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