だまされたふり作戦で口座凍結 富山県警、特殊詐欺捜査で

投資を持ちかける詐欺メッセージの例(富山県警提供)

 交流サイト(SNS)で不審なメッセージを受けた人の協力を受け、特殊詐欺グループの情報を引き出す「だまされたふり作戦」により、富山県警が、振込先として使われていた5口座を特定し凍結したことが9日、県警への取材で分かった。県警によると、この捜査手法による口座凍結は全国初とみられ、グループの実態解明や新たな被害防止に役立てる方針だ。

 県警は10月、特殊詐欺被害防止に取り組む約50人体制のプロジェクトチームを結成。警察官の家族やOBらに詐欺目的とみられるメッセージが届いた場合、チームの指示でやりとりを続けてもらい、情報を引き出す取り組みを進めてきた。

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