マルセイユvsリヨンの延期試合はヴェロドローム開催に…リヨンのチームバス襲撃事件によって開催中止

マルセイユへのスポーツ面の処分もなし[写真:Getty Images]

リヨンのチームバス襲撃事件によって開催中止となったマルセイユvsリヨンの延期試合が、12月6日(水)にスタッド・ヴェロドロームで開催されることになった。フランス『レキップ』が伝えている。

リーグ・アン第10節のマルセイユvsリヨンは、現地時間10月29日にマルセイユの本拠地スタッド・ヴェロドロームで開催予定だった。しかし、リヨンのチームバスが宿泊先からスタジアムに向かう際、マルセイユサポーターによる石の投擲などの襲撃に遭い、窓ガラスを突き破った瓶が直撃したファビオ・グロッソ監督やスタッフが顔面や頭部に裂傷を負っていた。同監督はこの負傷によって目の上を13針縫う大ケガとなった。

これを受け、フランス・プロリーグ機構(LFP)は試合開催直前に開催中止を決断していた。

その後、LFP競技委員会の会議によって延期試合が12月6日に開催される旨が先日に発表されていた。キックオフ時間や試合会場に関しては未定とされていたが、今回の追加発表によってヴェロドロームで現地時間21時(日本時間29時)に開催されることが決定した。

なお、LFPは現時点で有観客か無観客かについて言及していないが、フランス『RMC Sport』は有観客で行われる可能性を伝えている。

今回の一件に関しては事件がスタジアム外で行われたもので、LFPに処分を下す権限が与えられていないことが伝えられていたが、仮に今回発表された条件での開催の運びとなった場合、リスクをはらむ形での延期試合の開催となりそうだ。

また、同日にLFPは「規律委員会は、事件は公共の場で起こったため、クラブの責任ではないと述べている。その結果、委員会はこれらの事件を懲罰しないだろう」と、マルセイユに勝ち点はく奪や罰金、スタンドの閉鎖といった処分を科さない意向を発表している。

これに対してリヨンは「規律委員会の決定に大きなショックを受けている」との声明を発表し、今回の一件に関して控訴を行う旨を明かしている。

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