サッカー史上「最強に豪華すぎたターンオーバー」スゴいベンチの選手たち

サッカーにおいて重要なのが選手の層。怪我人も出やすく、スケジュールも厳しく、旅程も長いのがプロサッカーであるからだ。だからこそ時にはターンオーバーやローテーションと呼ばれる選手の入れ替えが必要になる。

今回は『GMS』から「サッカーの歴史上最も豪華だったベンチのメンバー」をご紹介する。

インテル対イプスウィッチ・タウン

日時:2001年12月6日

試合:UEFAカップ ラウンド32

ベンチのメンバー:セルジオ・コンセイソン、ロナウド、クラレンス・セードルフ、アルベルト・フォンタナ、グリゴリス・ゲオルガトス、アドリアーノ、ニコラ・ヴェントラ

結果:4-1

2001-02シーズンに降格して以来プレミアリーグに戻ることが出来ていないイプスウィッチ・タウン。低迷する前には5位という結果を残し、UEFAカップのラウンド32でインテルと対戦した。

イプスウィッチ・タウンはホームでのファーストレグを1-0と勝利しているが、インテルのエクトル・クーペル監督はそれでも彼らとの試合で主力を使わなかった。4-1の勝利となったこの試合ではクリスティアン・ヴィエリが3ゴールを決めたため、それは妥当な判断であった。

ヘンク対チェルシー

日時:2011年

試合:チャンピオンズリーグ グループステージ

ベンチのメンバー:フランク・ランパード、フアン・マタ、ジョッシュ・マクエクラン、サロモン・カルー、ロス・ターンブル、ダニエル・スターリッジ、ジョン・テリー

結果:1-1

ロマン・アブラモヴィッチがオーナーとなってから数多くのビッグネームを補強してきたチェルシー。2011年のチャンピオンズリーグ、グループステージでベルギーのヘンクと対戦した時はもっともターンオーバーが大きかった。

アンドレ・ヴィラス=ボアス監督は大幅なローテーションを組見、多くのスターをベンチスタートに。ただ結果は1-1と引き分けてしまい、監督は後に解任に。しかし、結局その後就任したディ・マッテオ監督の下でチャンピオンズリーグを制覇している。

ブラックバーン対マンチェスター・ユナイテッド

日時:2017年

試合:FAカップ

ベンチのメンバー:エリック・バイリー、ポール・ポグバ、フアン・マタ、ズラタン・イブラヒモヴィッチ、ルーク・ショウ、バスティアン・シュヴァインシュタイガー、ディーン・ヘンダーソン

結果:1-2

2013年にサー・アレックス・ファーガソンが退任してから、数多くのビッグネームを獲得しながらもなかなか成功の道筋を歩むことが出来ずにいるマンチェスター・ユナイテッド。

2017年にFAカップでブラックバーン・ローヴァーズと対戦した際にはベンチスタートとなった選手が非常に豪華であったが、結局75分から出場したイブラヒモヴィッチが決勝点を決めている。

ミラン対ローマ

日時:2009年

試合:セリエA

ベンチのメンバー:ジェリコ・カラッツ、フィリップ・センデロス、ジャンルカ・ザンブロッタ、ジェンナーロ・ガットゥーゾ、クラレンス・セードルフ、ロナウジーニョ、アンドリー・シェフチェンコ

結果:2-3

カルロ・アンチェロッティ監督が率いたミラン。強烈な個性を持つスター選手を扱わせたら右に出るものはいない彼の下、世界屈指のプレーヤーが赤黒のユニフォームを身に着けていた。

ローマとのホーム戦でジーダ、パオロ・マルディーニ、デイヴィッド・ベッカム、アンドレア・ピルロ、カカ、フィリッポ・インザーギらを先発させながら、ベンチもこの豪華さだった。ただ試合は2-3と破れている。

ニューカッスル対リヴァプール

日時:2020年7月

試合:プレミアリーグ

ベンチのメンバー:アドリアン、トレント・アレクサンダー=アーノルド、ファビーニョ、カーティス・ジョーンズ、サディオ・マネ、ハーヴェイ・エリオット、モハメド・サラー、ジェルダン・シャキリ、ロベルト・フィルミーノ

結果:3-1

ユルゲン・クロップ監督の下、リヴァプールは2018年から2022年にかけてチャンピオンズリーグ、プレミアリーグ、FAカップ、リーグカップで優勝するなどイングランドの歴史上もっとも偉大なチームの一つを形成した。

新型コロナウイルス禍でシーズンが延長された2020年、ニューカッスルとのアウェイゲームに挑むときにはすでに優勝が決まっていたため、多くの選手が休養を与えられていた。

レアル・マドリー対レバンテ

結果:5-1

日時:2013年

試合:ラ・リーガ

ベンチのメンバー:イケル・カシージャス、クリスティアーノ・ロナウド、メスト・エジル、マイケル・エッシェン、ラウール・アルビオル、アンヘル・ディ・マリア、ナチョ

チャンピオンズリーグ準々決勝のガラタサライ戦を目前に控え、レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督は多くの主力メンバーをベンチに置いた。

この試合ではレバンテが先制したものの、ゴンサロ・イグアインとカカがゴールを決めて逆転。さらに途中出場したクリスティアーノ・ロナウドが1点、メスト・エジルが2点を追加している。

フラム対マンチェスター・シティ

日時:2021年

試合:プレミアリーグ

ベンチのメンバー:カイル・ウォーカー、イルカイ・ギュンドアン、オレクサンドル・ジンチェンコ、ザック・ステフェン、ケヴィン・デ・ブライネ、フェルナンジーニョ、リヤド・マフレズ、フィル・フォデン、エリック・ガルシア

結果:0-3

リヴァプールがプレミアリーグを数年に渡って席巻できなかった唯一の理由は、同時期にマンチェスター・シティがグアルディオラ監督の下で最強だったからだ。

2021年のアウェイゲーム、フラムとの試合でターンオーバーをしたマンチェスター・シティのメンバーを見れば分かる。史上最高の選手たちがベンチを温めたが、それでも3-0で勝利している。

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バルセロナ対アラベス

日時:2016年

試合:ラ・リーガ

ベンチのメンバー:アンドレス・イニエスタ、ルイス・スアレス、リオネル・メッシ、ラフィーニャ、ジョルディ・アルバ、サミュエル・ウンティティ、ジョルディ・マシプ

結果:1-2

2016年に行われたカンプ・ノウでのアラベス戦は、史上最も強烈なベンチであった。リーガに昇格してきたばかりの相手に対して力を温存したが、1-2と敗れている。

ルイス・エンリケ監督はこの敗北によってかなりの批判を受けたものの、ベンチに座ることになった選手たちにとっては貴重な休息の時間になっただろう。

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