男性に重傷を負わせ携帯電話を奪った少年3人 家裁、1人を少年院へ 2人を保護観察に 那覇市の強盗傷害事件

 那覇市内で6月と8月に計3件発生した強盗傷害事件で、那覇家裁(後藤沙彩裁判官)は9日までに、強盗傷害の非行内容で家裁送致されていた当時17~18歳の少年7人のうち3人の少年審判を開き、保護処分を決めた。アルバイトの少年=那覇市=を第1種少年院送致、当時高校生の少年=同=と八重瀬町の無職少年を保護観察処分とした。

 県警の調べでは、アルバイトの少年と当時高校生の少年は6月、壺屋の路上で30代男性に全治4週間の重傷を負わせる暴行を加えて携帯電話などを奪い、若狭で50代男性に暴行し全治約3カ月の重傷を負わせたとされる。無職少年は若狭の事件に関与していた。

 一連の事件で逮捕された7人のうち、塗装作業員の少年=南城市=が3件いずれも関与したとされ、久米の事件で共謀したとされる南城市の解体作業員の少年と無職少年とともに10月24日に家裁送致された。壺屋の事件に関与したとされる宜野湾市の高校生も含め、少年審判を開始するかなど調査が進められている。

那覇家庭裁判所(©Googleストリートビューから)

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