聖母の騎士 あの日の1コマ Vol.30 ゼノ 死ニ暇ナイ

By 聖母の騎士社

ゼノ修道士は第二次世界大戦直後は戦災孤児救済のため、高度経済成長期には経済的に取り残された人々の自立活動の支援のため、また自然災害などにあって困っている人々の支援のために日本各地を飛び回りました。 しかし、長年の無理がたたって心臓病が悪化し、1963年2月から入院することになりました。

入院中もゼノ修道士のもとには助けを求める人たちからの手紙が届き、いてもたってもいられない気持ちで入院生活を過ごしました。

ようやく5月になって退院が決まると、お見舞いのために訪問予定だった友人の到着を待てず、「ゼノ イソガシ シニヒマナイ」と書き置きをして病院から飛び出して行ってしまいました。

聖母の騎士 2023年12月号より掲載

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