ボートレースは一つでも内側のコースが有利!1コースが最も勝ちやすい理由とは?『究極のボートレースガイドブック』

ボートレースの基礎知識

まず初めに〝ボートレース〟とはいったいどんなものなのか、初心者のあなたにもわかりやすく説明します。知れば知るほど、水上の格闘技・ボートレースの底知れない魅力へ引き込まれていくことでしょう。これであなたもレッツ!ボートレース!

1コースが最も勝ちやすい!一つでも内側のコースが有利!!

ボートレースは、1周600mの周回コースを3周して順位を決めます。レースは左回りで行われ、進行方向に向かっていちばん内側(左側)のことをインコース(1コース)といいます。 続いてその隣を2コース、そして3コース→4コース→5コース、いちばん外側(右側)を大外6コースといいます。レースは6艇のボートが横並びで同時にスタートして、最初のコーナー(第一ターンマーク)を目指していくと考えると、最内のインコースが最短距離でターンマークを回ることができ、ターン後に先頭に立ちやすいコースといえます。

逆にターンマークからいちばん遠い大外の6コースは距離的に最も不利といえるでしょう。また、インコースは先にターンマークを回ることで、ボートを失速させる引き波(123ページ参照)の影響を受けにくいという利点もあります。このように「インが強い」ので、基本的にレーサーは一つでも内側のコースを狙います。

ただ、コース取りにはルールがあります。また、無理に内側に入ると肝心のスタートが難しくなることから(詳しくは52ページを参照)大体は枠順のままレースが行われ、この枠順のままコースに入ることを「枠なり進入」といいます。

ルール上は6号艇のレーサーが内側をとってもいいのです。待機行動はルールの範囲でコースを自由に取り合っている時間なのです。

【出典】『究極のボートレースガイドブック』著:西野精治

【書誌情報】
『究極のボートレースガイドブック』
著:西野精治

近年、コロナ禍の影響もあり公営ギャンブル市場は毎年のように売り上げを伸ばしています。スマートフォンの普及で手軽に参加できることもあり、今やバブル期の売り上げを上回る状況となっています。この公営競技の中でも最もファンや売り上げを伸ばしているのがボートレース(競艇)。公営ギャンブルと言えば中央競馬(JRA)を思い浮かべる人が多いはずです。たしかに昔から競馬ファンは多く、馬券の売り上げが全公営競技の中でダントツに大きかったのですが昨今は状況が変わりつつあります。ボートレースの人気は急上昇、舟券の売り上げは2兆4142億円(2022年度)と約3兆円の中央競馬に肩を並べるまでになっていて、新規のボートレースファンが増加していることを示しています。とはいえ、初心者にはどうやってボートレースを予想していいのかが分からないのも事実。最初は誕生日とか好きな番号、好きな色、カッコいい選手などの理由で舟券を買うのもありですが、ずっとそのレベルではボートレースを本当に楽しめているとは言えないでしょう。本書はその域を脱して「選手の実力」「有利なコース」「レース展開」「モーターやボートの性能の見極め」などを知ることによって、「自分でレースの予想、推理」ができるようになることを伝授する1冊です。著者の永島知洋氏は「ボートレース楽しむプロ」としてほぼ毎日のようにテレビ番組やYouTubeのレース配信番組でボートレースの面白さ、楽しみ方を身をもって示している人です。小難しいことは抜きに「興味はあるけど専門知識ゼロの人が、とりあえず舟券を予想できてレースを楽しめるようになる」をコンセプトに書き下ろした1冊です。

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