インフルエンザ栃木県内感染拡大続く 引き続き注意報発令

 栃木県内でインフルエンザの感染拡大が続いています。県は9日、インフルエンザの感染状況を発表し、10月30日から11月5日までの1週間に報告された新たな感染者の数は1つの医療機関あたり19.14人で、注意報レベルの10人を大きく超えています。

 県は県内6つの保健所の管内にある76の定点医療機関から1週間に報告のあった、インフルエンザと新型コロナウイルスの新たな感染者の数を毎週木曜日に発表しています。

 インフルエンザは注意報レベルを超えた11月2日に県が注意報を出しましたが、警報レベルの「いち医療機関あたり30人」に迫る勢いで、県の感染症対策課は「例年感染者が多くなる1月から2月にかけての数値で、流行期が早まっている」と話しています。

 年代別では特に子どもたちの感染が多く、10代未満が749人、10代が435人と20代未満が全体の8割を超えています。これに伴い学校の休業も増えていて、県教育委員会によりますと10月30日から11月2日までの4日間で、県内の公立の小学校や中学校、それに高校の、のべ68校で学級閉鎖などの対応が取られました。

 一方、新型コロナウイルスの感染状況は10月30日から11月5日までの1週間に報告された感染者の数は217人でした。1つの医療機関あたりでは2.86人になり、2週連続で減少しています。

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