冬タイヤ、早めに交換を 青森県内 11月のスリップ事故、過去5年で31件

タイヤ交換を行う作業員。11月の予約はほとんど埋まっている=5日、青森市の「タイヤ館青森」

 青森県警によると、2018~22年の5年間で11月中に県内で発生した自動車のスリップ事故は31件で、2人が犠牲となっている。里にも初雪の時期が迫り、ドライバーには早めのタイヤ交換と、より慎重な運転が求められるが、県内の一部のタイヤ専門店では今月下旬まで予約が埋まっているところもあるという。

 青森市の「タイヤ館青森」では、1日20~25台ほどのタイヤ交換の予約を受け付けているが、既に今月28日まで予約が埋まっている。同店の佐々木淳店長は「今年は例年よりやや早く予約が埋まった印象」と振り返り、「夏場が暑かったので、雪が降るのが早いと予想したお客さまが多かったのではないか」と分析。11月からはタイヤ交換のため10人ほどが予約なしで来店する日もあり「予約なしでは当日の状況により対応できない場合もある」と話した。弘前市のイエローハット弘前店では9日現在、今月末まで予約が埋まり、当日予約はできないという。

 一方、八戸市のスーパーオートバックス八戸店では9日現在、13日ごろから予約が取れる時間帯もあり、当日の交換作業も受け付ける。同店の担当者によると、例年より比較的予約が入るのが遅いといい、気温が下がらず雪も降っていないためではないか-とした。

 国土交通省青森河川国道事務所が県内2カ所の道の駅(なみおか、とわだ)で8日に実施した1回目の調査結果によると、冬タイヤの平均装着率は43.5%で、前年同期(11月2日)の25.6%を17.9ポイント上回った。

 同事務所の担当者は「まだ交換していない方は早めにタイヤ交換をし、時間と心に余裕を持って運転してほしい」と話した。

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