青森市で初霜 本州初観測、昨年より2週間遅く 11日は雪予報

霜が降りてうっすらと白くなった草地=9日午前6時38分、青森市浦町の青い森セントラルパーク

 上空に寒気が入り込んだ青森県内は9日、晴れて放射冷却の強まった所は朝方の冷え込みが増した。青森地方気象台は同日午前、青森市の初霜を発表した。平年より8日、昨年より14日遅く、本州では今季初めての観測となった。県内では11日、平野部で雪が降る見込み。

 同気象台によると、9日の各地の最低気温は、青森市酸ケ湯で氷点下1.2度、三戸0.3度、十和田0.9度、東通村小田野沢2.1度、弘前3.1度、青森3.4度、八戸3.5度など。23観測地点のうち9地点で今季最低を観測した。

 青森市浦町の青い森セントラルパークでは午前6時過ぎ、草地は霜でうっすらと白くなり、ウオーキングやジョギングをする市民らが白い息を吐いていた。愛犬の散歩に訪れていた近所の伊藤直樹さん(65)は「きょうは一段と寒くて気持ちのいい朝。今年は秋が短かった」と冬の到来を実感していた。

 10日の県内は、前線や暖かく湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となり、津軽を中心に大雨となる所がある見込み。気象台は、竜巻などの激しい突風や雷、ひょうへの注意も呼びかけている。予想される1時間降水量は、いずれも多い所で津軽30ミリ、下北20ミリ、三八上北15ミリ。10日にいったん気温は上がるが、11日は再び冷え込むという。

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