弁護側「複数人による犯行で袴田さんとはまったく異なる犯人像」を主張 第2回公判始まる【袴田事件再審】

1966年、静岡県旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」で、死刑が確定している袴田巖さん(87)の再審=やり直し裁判の第2回公判が11月10日午前11時から静岡地方裁判所で開かれています。

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<袴田巖さんの姉・ひで子さん(90)>
「きょうは弁護士の反対尋問(反論)っていうか、ちょっとおもしろいかなと思っているんです。まぁ楽しみですね」

<伊豆川洋輔記者>
「第2回公判は、弁護側が主張する『袴田さんとはまったく異なる犯人像』を裏付ける証拠調べが行われる予定で、捜査機関による“証拠の捏造”にどこまで言及するのかが注目されます」

48年に及ぶ収監で精神的に不安定な状態が続く袴田巌さんは出廷が免除され、被告人不在という異例の展開で、第2回公判も進んでいます。

10日午前11時から始まった審理では、弁護側の証拠調べが行われ、「袴田さんを犯人」とする検察に対して、弁護側は「事件は複数人による犯行で袴田さんとはまったく異なる犯人像」を立証する方針です。

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