偉大な“ナンバー10”、メッシとジダン氏が夢の対談! 変化するトレンドについても言及「サッカーが失ったのは……」

写真:数多くのサッカーファンを魅了してきたメッシ(左)とジダン氏(右) ©Getty Images

アルゼンチン代表FWリオネル・メッシと、元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏が対談を行った。

ドイツのスポーツウェアメーカー『アディダス』の公式YouTubeが、メッシとジダン氏の対談の様子を収めた動画を公開。数多くのサッカーファンを魅了してきた両名による、スペシャルなコラボレーションが実現した。

メッシとジダン氏を結びつけるキーワードの一つは、両名が長年背負ってきた“背番号『10』”だろう。ジダン氏は、メッシが昨季まで在籍したパリ・サンジェルマンで背番号『30』を着用していた件について「人々は背番号『10』をつけているメッシを見たいと思っている」とコメント。メッシは、古巣のバルセロナでプロデビューした際に着用していた背番号『30』にも思い入れがあることを明かしたが、ジダン氏は「君にとって(背番号『30』が)特別なのは知っている。でも、私はいつでも背番号『10』をつけている君の姿を見たい」と、“ナンバー10”にこだわった。

FIFAワールドカップ(W杯)ドイツ2006を最後に引退したジダン氏は、自身の現役時代について「私はほかの選手たちよりも1秒先を見ていた」と振り返りつつ、「レオは3秒先を見ているね」と評価。これには、メッシも思わず笑顔を見せた。

一方、メッシもジダン氏への尊敬の念を隠そうとしなかった。メッシは「我々は一緒にプレーする機会こそなかったけど、常に向き合っている感覚がある。あなたがしてきたこと、そしてこれからするであろうことを称賛するよ」と語った。

近代のサッカーでは、よりスピーディで、よりフィジカルに優れた選手たちが活躍するようになっている。メッシは同郷のレジェンドたちの名前を挙げながら、次のように一抹の寂しさを覚えていることを明かした。

「多くのチームは2人のインテリオール、または偽ウインガ―を置いた4-3-3を採用している。リケルメやアイマールのようなナンバー10タイプは、もはやほとんど存在しない。サッカーはプレーメーカーを失ったと思う」

メッシとジダン氏のサッカー談義は、およそ30分ほど続いた。

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