騒音トラブルをめぐる殺人 検察は懲役15年を求刑 弁護側は無罪を主張 殺意の有無を争う 静岡地裁沼津支部

去年熱海市のアパートで騒音トラブルを巡り、30代の男性を殺害した罪などに問われている男に対し、検察側は懲役15年を求刑しました。弁護側は無罪を主張しています。

殺人罪に問われているのは、熱海市の無職の被告(25)です。

起訴状などによりますと、被告は去年9月、自宅アパートの別の部屋に住む知人を訪ねていた、三島市青木の男性(当時36)と騒音を巡ってトラブルになり、男性の胸や肩など4カ所を果物ナイフで刺し、殺害したとされています。

9日地裁沼津支部で開かれた裁判で、検察側は「体の様々な部位を違う方向から刺していて殺意は認められる」として、懲役15年を求刑しました。

一方弁護側は「被告人は難病で通常歩行ができず、もみ合った際バランスを崩して、意図せずナイフが刺さってしまった。殺意は無かった」と無罪を主張しました。

最後に村上被告は遺族に対して「命を奪ってしまったこと本当に申し訳ございません」と涙ながらに謝罪しました。

判決は21日に言い渡されます。

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