約100種類が集合! 飲み比べ楽しんで、和歌山県田辺市で「梅酒フェス」

JR紀伊田辺駅前の市街地活性化施設「田辺エンプラス」にずらりと並ぶ梅酒。田辺市は「梅酒の聖地」になることを目指している(和歌山県田辺市湊で)

 和歌山県田辺市のJR紀伊田辺駅周辺で18日午前11時~午後7時、梅酒の飲み比べなどを楽しむ初のイベント「梅酒フェス’23 in紀州田辺」が開かれる。田辺市や観光・商工関係団体などでつくる「梅酒ツーリズム事業実行委員会」と市が主催する。実行委は「約100種類の梅酒が集まるので、ぜひ魅力を味わってほしい。みんなで一緒に乾杯しましょう」と呼びかけている。

 田辺市は梅の一大産地。今年は「梅酒で乾杯条例」の制定から10周年を迎えることから、これを機に誘客促進や梅の消費拡大を図ろうと、今年5月に実行委が発足した。大阪・関西万博が開かれる2025年度までの3年間にわたり、「梅酒のまち」をPRするためのさまざまな催しを企画している。

 梅酒フェスは、官民一体で取り組む「梅酒ツーリズム」の幕開けイベントとして開催する。主なイベントは次の通り。

 【梅酒の飲み比べ】

 田辺駅前の弁慶広場で実施。市内の事業者が製造・販売する銘柄を中心に約100種類を用意しており、チケット(千円)を購入すれば30分間試飲できる。

 1回当たりの定員は30人。前売り券は楽天チケットか、市観光振興課で購入できる。当日券は弁慶広場のテント前で販売する。先着順。

 【利き梅酒】

 田辺駅前の田辺エンプラスで実施。用意された梅酒の中から「高級梅酒」「完熟梅酒」「熟成梅酒」に当てはまるものはどれかを当てるゲームで、無料で参加できる。全問正解者にはオリジナルグラスを贈る。

 【ふるまい梅酒】

 市内5カ所(田辺駅前、熊野本宮大社、龍神市民センター、道の駅熊野古道中辺路、道の駅ふるさとセンター大塔)で実施。計千人に地元の梅酒と梅ジュースを無料で配布する。

 【乾杯セレモニー】

 午後5時から、弁慶広場内のステージである。「梅酒で乾杯条例」を周知する立て札の除幕をするほか、カクテルショーやDJライブで祭り気分を盛り上げる。

 梅酒フェスに合わせて、梅酒の飲み歩き企画がスタート。この日以降、市内の飲食店21店舗が自家製梅酒やオリジナルカクテルなどを提供する。

© 株式会社紀伊民報