エルニーニョ、来春まで継続 強さ過去5番目、暖冬予想

気象庁=東京都港区虎ノ門

 気象庁は10日、南米ペルー沖の海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」が、少なくとも来春にかけて続く可能性が高いと発表した。今年春に発生し、海面水温の平年差は10月にプラス2.2度となっており、過去5番目の強さ。エルニーニョの影響によって、暖冬になると予想している。

 エルニーニョは、世界的な気温上昇や異常気象の原因になるとされる。

 気象庁によると、エルニーニョの発生確率は12月まで100%、来年1、2月は90%、3月は80%。海面水温の平年差は今年5月にプラス1.1度だったのが、8月に同2.2度まで上がり10月まで続いている。来年1月ごろまでは同程度の強さを維持するとみている。

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