村木厚子さん、人質司法を批判 「構図が結局変わらず失望」

「人質司法」について議論するシンポジウムで発言する村木厚子さん=10日午後、国会

 罪を認めなければ身柄拘束が長引く「人質司法」について議論するシンポジウムが10日、東京・永田町の国会内で開かれ、元厚生労働事務次官の村木厚子さんが「密室で取り調べをして自白させて調書を取り、それを裁判所が採用するという構図が結局変わってない。ものすごく失望している」と語った。

 村木さんは2009年に大阪地検特捜部に逮捕され、164日間の身柄拘束を受けた。「弁護士から、否認しているから保釈はなかなか認められないと言われ長期戦だと覚悟したが、裁判も始まってないのに何でもう罰を受けてるんだろうという違和感があった」と当時を振り返った。

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