「コインパーキングの運営権を譲渡する」という名目で多額の現金をだまし取ったとして、63歳の男が9日、警察に逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、広島県廿日市市廿日市1丁目に住むアルバイト従業員の男(63)です。調べによりますと、男は2019年2月、当時経営していた会社の事務所で、会社役員の女性(63)から駐車場機器の購入代金として、現金432万円をだまし取った疑いが持たれています。
男は「間違いありません」と容疑を認めているということです。
男はコインパーキングの運営を仲介する会社を営んでいましたが、女性と架空の契約を結び、「地主から借りた土地をコインパーキングとして運営する」、「毎月、その売り上げから当社への管理費と地主への地代を引いた金額をあなたに払う」、「最初に機器を購入してもらうことになる」などと、うそを言ったとみられています。
2021年1月に被害関係者の代理人の弁護士から「だまし取られたのではないか。詐欺に当たるのではないか」と警察に相談があり、事件が発覚しました。
警察は被害者が複数いるとみて、男の余罪を捜査しています。