バイデン氏に出馬再考促す 支持低迷で元オバマ選対幹部

米イリノイ州で演説するバイデン大統領=9日(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米民主党のオバマ元大統領の選対幹部を務めたアクセルロッド氏は10日までに、来年の大統領選で再選を狙うバイデン大統領(80)の支持率が低迷しているとして出馬を再考するよう促した。米メディアに報じられた後、撤退を求めたわけではないと釈明したが、オバマ氏を大統領選で2度勝利に導いた元参謀の発言だけに波紋が広がっている。

 6日付のニューヨーク・タイムズ紙は、大統領選でバイデン氏と共和党のトランプ前大統領(77)の再対決となった場合、激戦が予想される6州のうち5州でトランプ氏が優勢になったとの世論調査結果を発表した。

 アクセルロッド氏はこの結果を受け、バイデン氏の年齢が再選の「最大の障害」になるとX(旧ツイッター)に投稿。選挙戦の継続が「国益になるのか見極める必要がある。決断できるのはバイデン氏だけだ」と呼びかけた。撤退を求めたと報じられた後に「過剰反応だ。そうではない」と否定した。

© 一般社団法人共同通信社