宮城県でインフルエンザ増加 職員感染で介護施設に影響

宮城県ではインフルエンザの感染者数が6週連続で増加していて、9日に4年ぶりにインフルエンザ警報が出されました。東松島市の高齢者施設では、10月から職員や利用者の感染が相次いでいて影響が出始めています。

東松島市の高齢者施設やもと赤井の里では、高齢者が入所して生活する特別養護老人ホームのほか、高齢者が通ってくるデイサービスや高齢者の自宅を訪ねる訪問介護などのサービスを提供しています。

コロナ禍から継続して感染対策を徹底していますが、宮城県でインフルエンザが流行する中、10月末から職員3人利用者1人の感染が確認されました。

やもと赤井の里土井孝博施設長「インフルエンザですとか急遽の体調不良でシフトが変わって変更になりました。かなり感染者数は増えているんだなと実感しています」

こちらの施設では現在、家族など入所者との面会は寝起きする部屋ではなく広さのあるホールやリビングで行いマスク着用と換気を徹底し、距離を取った状態で実施しています。状況に応じて手指消毒をすれば手をにぎるなど接触も認めていますが、今後更に感染が拡大すれば更なる対策を考えなければならないと話します。

最も懸念されるのが、感染拡大による職員の人手不足です。夏に新型コロナで連日職員が休みましたが、他部署からを応援に呼び何とか乗り切りました。

インフルエンザは新型コロナや一般的な風邪と見分けることが難しいため、更なる拡大に警戒を強めています。

やもと赤井の里土井孝博施設長「発熱して体調が悪い場合は、新型コロナの検査キットで検査をしてそれで陰性でも引き続きしっかりと受診をしていただいて、インフルエンザかどうかを見極めてもらってます。新型コロナの検査キットだけでは対応しきれないような状況になっています」

食品をはじめ介護や衛生用品などあらゆるものの価格が値上がりし、介護現場の置かれた状況は厳しさを増しています。

やもと赤井の里土井孝博施設長「前年と比べても数百万円単位での影響(減益)ということになっていますので、ここ2年3年は非常に大きな影響になっています」

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